なぜデンマーク?
2017.10.07 15:15 | 映画・ドラマ

「デンマークが好きなんです」
そう口に出すと決まって、「なんで?」「どうしてデンマーク?」
と訊かれます。

「誰かを好きになったときと同じように、
好きなことに理由なんてない」
と答えたいのだけれど、説得力がなく、
納得してもらえません(笑)

だから、「出会った瞬間から恋に落ちた」
その出会いを話すようにしています。


今から4年ほど前の2013年。
ドラマ「キリング」(CS『スーパー!ドラマチャンネル』放送)の
シーズン1と2、このふたつを続けて観たこと。
これが、最初の出会いです。

当時、ドラマの脚本を書く仕事、、
とくに2時間ドラマなどに代表されるミステリー系を
書くことに疲れていたわたしは、
日本のドラマ作りの在り方に疑問と失望と、
やり場のない気持ちを抱えていたのですが、
そのすべてを払拭するかのように、
目の前に現れた、理想の作品でした。

子供の頃から海外ドラマに興味があり
BBCのホームズやポワロは大好きでしたし、
アメリカのハリウッド系のものはもちろん、
韓国ドラマも中国ドラマも、
ジャンルを問わず、国を問わず、
かなりたくさんのドラマを観てきた、という自負はあります。

それまで観たどのドラマよりも、どの作品よりも、
わたしが求めているもの、
憧れているもの、
書きたいもの、書きたくても書けないもの、
すべてを内包し、提示し、
さらにその先の世界を驚きを持ってみせてくれる――――
『キリング』はわたしに、言葉以上の衝撃を与えたのです。

こんな作品を創るデンマークという国は
いったいどんな国なんだろう?
たまたまこのドラマが素晴らしいだけ?
この制作スタッフが優秀なだけ?
デンマークに限らず、スウェーデンや北欧のドラマは?

折しも、スウェーデンの「ドラゴンタトゥーの女」が
ドラマ・映画ともに日本で人気を得て、
北欧ミステリーブームが沸き起こっていた頃。
「知りたい」気持ちが募ったわたしは、この機会に乗じて、
とにかく北欧のドラマはなんでも手あたり次第、
観るようになりました。

スウェーデン「ドラゴンタトゥーの女」
      「刑事ヴァランダ―(BBCと共同)」「凍てつく楽園」
      「エリカ&パトリック事件簿」
      「犯罪心理分析官インゲル・ヴィーク」
スウェーデン・デンマーク合作「ブリッジ」
デンマーク「ゾウズ・フー・キル」「コペンハーゲン」
ノルウェー「私立探偵ヴァルグ」「ジャーナリスト事件簿~匿名の影」

などなど、いま思いつくものをざっと書きだしたので、
ごく最近のものもあります。
どれも素晴らしかったのですが、
「キリング」のときと同じほど唸ったのは、
「ブリッジ」と「コペンハーゲン」です。

わたしにはやはりデンマークのドラマがもっとも響く、
ということがわかり、わかった時点ではすでに
ドラマのほかに映画や本へと興味は広がり、
アンデルセンの童話やキェルケゴールの哲学、
そして、国民の幸福度が高い「デンマーク」という国、
そのものを知りたくなっていったのです。

好きな人を、もっと知りたくなる。
ただそれだけのことが、ずっと続いているだけなのかもしれません。

いつかこの熱も冷めるかもしれません。
微熱になるかもしれないし、冷めないかもしれません。

今は、大好きなデンマークについて、
思うこと、感じること、
知りたいことや伝えたいことを、できるだけ書き留めていきたい。

HPを立ち上げたこの機会に、
デンマークについてのページを作ったのは、
そんな思いからです。

お付き合い頂ければ、幸いです。



木庭撫子



追伸。
わたしの「デンマーク好き」を決定的なものにした映画があります。
2014年から、デンマーク語を習い始めているのですが、
最初の授業のときに、先生に教えて頂いたスサンネ・ビア監督の「しあわせな孤独」です。



作品の詳細については、「キリング」も含め、
次回からゆっくりお話していきます。

なにも情報のない、まっさらな気持ちで観たら、
きっとあなたの心になにか落としてくれる、そんな映画です。






デンマーク旅行記⑤
2017.10.06 20:48 | 旅・国

Day(Dag)5 & 6 @København , Tokyo
8月24&25日(木曜&金曜日)

最終日は、先月末青山店が閉店した
『アンデルセン』のコペンハーゲン店に立ち寄りました。

 

小さな店構えながら、
地元のお客さんがひっきりなしに行き交う、
素敵なパン屋さん。




品揃えはデンマーク仕様で、
日本にはないものがほとんどです。
アンデルセン名物のデニッシュ(こちらではデニッシュとは言わず、
ウィーンのパンと呼ぶ甘いパン)を、
たくさん買ってしまいました。

 


カフェでは、ルバーブのタルトを美味しく頂いて。



帰り道の、運河を見下ろす橋の上。



朝から元気にスタスタ歩く夫の後ろ姿を追いながら、
始まりはどうなることかと不安だったこの旅も
もう終わりだな、
あと数時間で機上の人になるんだな、
と思うとせつなくなりました。

飛行機では、
日本で観られないデンマーク映画はきっちり観て(笑)、
日付を跨いだ東京に降り立つと、、、暑い(汗)
自宅に帰るとさっそく、冷たい素麺を。



また、ありふれた日常が始まります。
でも、これまでとはきっと違う日常です。


※アンデルセンのコペンハーゲン店は、チボリの横にあったはず、
と思いつつ、グーグルマップで探してやっと辿り着きました。
日本に帰ってから知ったのですが、
この日の一週間前に移転新装オープンしたばかり!だったそうです。




デンマーク旅行記④
2017.10.06 19:26 | 旅・国

Day(Dag)4 @Nyhawn og Strøget @Helsingør
8月23日(水曜日)

一篇の戯曲のようだった一日。

【第一幕】
物語は「これぞデンマーク!」という、
世界的に知られた運河沿いの街並み『ニューハウン』
から始まります。



爽やかな朝の光を浴びながら、
カフェで1日の予定をなんとなく話し合った私たち夫婦は、
とりあえずお土産を買いに行くことに。



コペンハーゲンの目抜通り『ストロイエ』に足を伸ばします。



クッキーやキャラメルや、老舗の紅茶を大量に買い込み、
ロイヤルコペンハーゲンのカフェでランチを。




そこで、デンマークと日本の食文化を組み合わせた
「スムシ(SMUSHI)」に出会います。
いわば寿司のようなオープンサンドイッチ。
smørrebrød+sushi=SMUSHI




【第二幕】
あまりに歩き疲れたので、ホテルに戻り、
ほんのすこし休むはずが眠ってしまい、
はっと目を覚ましたら夕方近くに!
予定していたクロンボー城へ行くにはギリギリの時間。
変更して近くを散策するか迷いながら駅へ。



運良く、5分後に出発する電車を見つけます。
なんとか城の閉館時間までには間に合いそうです。

【第三幕】
コペンハーゲンから北へ45キロの距離にある『ヘルシンオア』。



駅の改札を抜けると海沿いに聳え立つ古城がすぐそこに現れます。
シェイクスピア「ハムレット」の舞台、クロンボー城です。



間に合ってよかったと胸を撫で下ろしながら入り口に向かうと、
一枚のポスターが。



何と今夜は日本の能のパフォーマンスがあるとのこと!
偶然にも夫の故郷、熊本ゆかりの能楽師らしい。
これは観ていかなければ。



【第四幕】
城めぐりを終えた後もヘルシンオアに留まり、





新作能というハムレットをモチーフにした「オフィーリア」を観賞。


 

デンマークと日本が国交を始めて150年。
記念行事のひとつだったようです。
まさかこの地で能を観るとは、、、
想定外の1日の終わりに、感慨深い二人でした。(終わり)

【エピローグ】
今回の旅で、私たち夫婦の個人ガイドを務めて下さった
「レイコ先生」に観客席で遭遇!
通訳の第一人者として、デンマーク人のご主人とともに
最前列に招待されていらっしゃいました(お仕事だったのかも)。




 kategori





- CafeNote -